住民による「地区計画」―より良い住環境整備の強い味方!

11月16日の荒川区議会建設環境委員会の所管説明で「日暮里中央通り沿道地区計画原案」が取り上げられました。荒川区では9番目の「地区計画」になりました。過去には、賑わいのための駅前再開発による「南千住駅前ララテラス」「三河島駅前南地区」「日暮里駅前」と、避難路確保のための密集市街地整備の「南千住1丁目」「荒川1丁目」「町屋2・3・4丁目」「荒川2・4・7丁目」「尾久中央地区」がありました。前半は木造密集地域をクリアランスして高層化不燃化しての大規模開発、後半は住宅地のそれぞれの建物の更新ごとにルールを守って長期間かけての整備を特徴としています。今回の「日暮里中央通り沿道」は、賑わいと市街地整備の両方の側面を持っています。

4年前に地元有志で勉強会を始め、「まちづくり協議会」を設立し、まちづくりルールを検討し、今年6月協議会で決定後、計画策定の要望書を区に提出、住居者と地権者にアンケートを取り、今回の建設委員会での所管説明に至りました。説明会が行われ、都市計画の原案の縦覧と意見書を提出を受け付け、来年の3月に荒川区都市計画審議会にかけられて、順調にいけば7月頃条例改正になるようです。

「日暮里中央通り沿道」は、地域住人の思いの詰まった「地区計画」になったと思います。100年後にも良いまち並みを形成するために今回のルールでは、日暮里中央通り左右20mまでの区域(尾久橋通り-尾竹橋通り)で、①建物の高さを50m以下、②敷地面積60m²以上(細分化しない)、③生垣またはフェンス(ブロック塀禁止)、④用途制限、⑤景観条例に基づく形態と色彩、そして最大に特徴的なのは、⑥日暮里中央通りに面する建物の1Fに店舗を設けるという項目が加わっています。商店街振興として「地区計画」ができないか、多くの方からご意見をいただいておりましたが、今回の「地区計画」が良い範となると良いと思いました。