2024年 一般質問

自由民主党の明戸まゆみです。自由民主党荒川区議会議員団を代表して質問させていただきます。機会をお与えくださいました同僚議員の皆様に大きく感謝申し上げます。質問に先立ち、この度の能登半島地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、ご家族へのお見舞い申し上げます。また、被災されたみなさまのいち早い復旧復興を応援していければと思います。

2021年の9月会議で「荒川区政施行100周年」に向けて質問しました。コロナ禍の最中の2022年に11区が90周年を迎えましたが、少し調べたところでは、このうち記念式典を行った区は4区、記念誌を作った区が2区、HPで特設サイトを作った区が8区でした。例えるなら、家で大事件が起きて、誕生日を祝ってもらえなかった子どもの気分ですが、ぜひ100周年は盛大にしてほしいと願っています。この時の一般質問の中では、「ふるさと文化館改修」「本庁舎建て替え」「記念誌編纂」、100周年記念行事等について伺いました。それぞれ少しづつ進んでおりますので、評価するところであります。大いに期待しています。

まずはじめに、20代から働き盛り世代にかけてのイベント・ボランティア活動への参加についてお聞きします。先日、とある民生委員の方と話しておりましたら、新住民の若い世代には地域の情報が伝わっていないそうで、例えば、尾久八幡神社の節分、お昼に宮前公園に来ていたママ達に教えたらみんな来て楽しく参加し、大変喜ばれたとのことでした。子どものいる世帯や自治会がある大きな集合住宅はまだ良いけれど、特に一人暮らしや小さいアパートの住人は全く情報が入っていないようです。荒川区はまだ掲示板があって、若い人も見ているようですが、若者向けの情報も少なく、まだまだ足りていないと感じます。

一方、20代からの働き盛り世代からは、税金を沢山納めている割には区民サービスを受けていない意識があるとの声を聞いています。イベントについてもお願いしたいのですが、ボランティア活動について夜間や土日へ展開してもらいたいとの要望があります。コミニティカレッジも以前は夜の時間帯で開催していましたが、現在は土曜日しか実施がありません。町会の会議も昼の開催が多いことで若い人が参加しにくいという声もありました。若い世代への夜間・土日へのイベント・ボランティア等の展開と周知について、区としていかがお考えでしょうか。お聞かせください。

次に、若者、特に20歳以上の世代向けのボランティア情報の発信についてお伺いします。コミュニティカレッジ卒業生で、先日話した若い女性は、企業で働いていらっしゃる方でしたが、荒川区内でできるボランティアに興味があると話していました。例えば、子ども食堂の調理等です。また、働いていて独身だけど、研修を受けてファミリー・サポートのボランティアをしているという方もいました。最近は、ワークライフバランスで働きながらボランティアもするという方も一定数はいるようです。情報が届きにくい一方で、子ども食堂等の方では手伝ってくれる人を求めているという声も聞いております。社協のボランティアセンターで募集を行っているようですが、若い人が良く接するSNSでの発信をより充実する必要があると思います。働き盛り世代にも意識を向けてボランティア情報を発信してほしいと考えますが、いかがでしょうか。

次に、子ども達の笑顔のために2点お聞きします。まず、5歳児健診の開始について。政府が生後1ヶ月と5歳児の健診で費用の助成を開始すると昨年発表しました。生後1ヶ月ぐらいになると、先天性心疾患や胆道閉鎖症等の病気も発見しやすくなり、早く治療を始めることで大きく改善するものが沢山あるそうです。そして、5歳児健診についてはぜひ推進してほしいと考えます。小学校入学に向けた準備を進める上でも重要ですし、発達障害を見つけるきっかけにもなると思います。併せて、健診後に必要な支援につなげるフォローアップ体制も必要です。要望いたします。

次に、最初の質問にも関連する区立たんぽぽセンターの今後の取組についてお聞きします。新年度予算の重点施策として「たんぽぽセンターの児童発達支援センター化」があります。たんぽぽセンターにおいて、これまでより「療育」の場を拡充することで、地域の障害児支援の中核的な支援機関になるとのことです。療育とは、発達の遅れや障がいが疑われる幼少期の子ども達に対する訓練支援等のことです。発達の遅れを早期に発見し、療育や治療につなげること、早期療育は大変重要と考えています。

幼児期は脳が最も活発に発達する時期であり、早期に適切な刺激やサポートを提供することで、脳の発達を促進し、将来の学習や社会的な能力に良い影響を与えることが期待できます。また、早期に社会的な支援を受けることで、子ども達は適切な関係を築き、自己調整能力を向上させることもできます。さらに、早期に問題が発見され、適切なサポートが提供されることで、親や家族が適切な情報やリソースを得ることができ、子どもの成長に対処しやすくなるとのことです。センター化により多くの障害児の将来の発達や学習に良い影響を与え、家族全体に安心感とサポートが可能になると言えます。児童発達支援の事業所としてはたんぽぽセンターの他に、民間事業所も複数ありますが、民間との連携も推進していきたい。早期療育を含めた荒川区の児童発達支援の充実に向け、どのように取り組みを進めるのかお伺いいたします。

次に、不登校児童生徒・フリースクール支援についてお聞きします。「不登校児童生徒・フリースクール支援」も新年度予算の重点施策です。現在、荒川区では、不登校児・生徒数はコロナ禍を経て増加傾向で、令和4年度で367名にのぼり、喫緊の課題であります。

一言に不登校児・生徒と言っても、多様な状況があります。教室には行けないけれど、学校の保健室等には登校できる子がいます。そういった子どもに登校サポートスタッフが配置されるとのことです。九中にはエンカレッジルームというものがあります。保健室より教室に近いとクラスルームに帰りやすいのではないかと言われます。さらに、学校以外で学習しているフリースクールに通う子、自宅に引きこもる子もいます。SDGsではないですが、「誰ひとり取り残さない」ように支援していただければと思います。どのように取り組むのかお聞きします。また、荒川区でも推進している多様な居場所があります。学習的な要素の薄い居場所もあると聞いています。その子の生涯に資するような対応をお願いしたいと考えますが、いかがでしょうか。

次に、震災対策についてお聞きします。代表質問の菅谷議員とは重ならない部分で、「高齢者・障害者の避難」「医療体制」についてお聞きします。今年元旦に能登半島地震が発生しました。240名を超える人命が失われ、建物の被害も甚大、断水も長期化し、避難先や片づけ中の被災された方々の落胆や苦悩はいかばかりかと案じています。被災地復興のためにできることをしていきたいと思っています。荒川区からも今回は防災協定を結んでいる射水市に職員の派遣を行っているとのこと、大変尊いことと思います。翻って、首都直下地震が30年で70%の発生予測のある我が荒川区も今回の地震から多く学ぶところがあります。

はじめに、高齢者・障害者の避難についてお聞きします。今回の地震で輪島市の福祉避難所の開設は、発災1ヶ月時点で3割しか開設されていなかったそうです。理由は、施設自体が大きな被害を受けて、避難者を受け入れるのが難しかったり、職員が被災してケアをするスタッフが足りなかったからです。

荒川区の福祉避難所に避難する対象は、令和5年度で高齢者の要介護4~5の1,188名、身体障害者の手帳保持者のうち1~2級が3,350名、愛の手帳が1,609名、精神障害者保健福祉手帳が2,843名、合計8,990名です。全てが避難するわけではないとは思いますが、施設が被災すると足りなくなるのは必至ではないでしょうか。

現在のところ、荒川区の福祉避難所は26ヶ所。非常時であれば、今回の地震でも受入数を増やして収容しているようですが、どのくらいが現実的に可能な人数なのでしょうか。また、足りない場合は区外の2次避難、広域避難へ道を開くしかないと思います。移送体制等、区の見解をお伺いします。

また、近年はDCAT(災害派遣福祉チーム)やDWAT(災害福祉支援チーム)、DPAT(災害派遣精神医療チーム)、DHEAT(災害時健康危機管理支援チーム)、JDATという災害時の歯科医師の避難所口腔ケアの支援チーム等もあるそうですが、これ等の福祉の専門家チームが活躍しています。この受け入れを「地域防災計画」や「受援ガイドライン」に入れるべきだと思っています。

避難所までたどり着くこと自体が困難な、車椅子の方々もいると思います。昔は「おんぶ大作戦」というのがあり、エレベーターの止まったマンションの階段もご高齢者をおんぶして駆け下りていましたが、その当時訓練していた方々も背負われる年齢になってしまったかと思います。急ごしらえの担架で運ぶにしても、ご近所ネットワークや中学校防災部も含めて数人で搬送することを対応できるのか、運ぶ人も運ばれる人も訓練が必要かもしれません。

また、今回の能登の事例では、自閉症等の発達障害児や知的障害者の方が避難する場合、家族や良く知る職員等の顔の見える関係がかかせないことが分かります。阪神淡路大震災の教訓としてすでに言われていたように、高齢者についても同様のことが言えます。仮設住宅・復興住宅の入居も同様に、顔の見える関係を保ちながら、孤立に陥らない、これまでのコミュニティをできるだけ存続する形をとって欲しいと思います。

国の方でも高齢者・障害者の個別避難計画を策定することを推進しており、平時からいざという時のシミュレーション等をしておくことが重要であると考えますが、一方で個別避難計画作成のための本人同意を確認する際、特に障がいのある方の作成辞退者が多いということを聞いています。そこで、個別避難計画を策定する意義や重要性について、顔の見える関係同士でワークショップを行うなど、理解を深める取組が必要と考えますが、区の認識をお伺いいたします。

また、避難が長期に渡る場合、水や食料、薬の配給はどのように考えているのでしょうか。福祉避難所が集積所まで取りに行くのか、配達してくれる仕組みにするのか。薬については、全国で20台あるというモバイルファーマシー(移動薬局車)が活躍していた地域もありました。こういったことも計画に盛り込んで欲しいと思います。

これまでも福祉避難所では、避難行動要支援者が避難してきた際に必要となる備蓄を行ってきたと思います。能登の例では、誤嚥を防ぐとろみ剤や補聴器の電池、使い捨て防水シーツ、食事介助用エプロン、口腔ケア用スポンジブラシが足りない福祉避難所がありました。トイレについては、ふれあい館に設置される、障害者も避難する二次避難所も同様ですが、荒川区の避難所訓練にも参加した車椅子の方は、車いすごと入れるテントでないととても利用できないとの声も届いています。今回の能登半島地震を踏まえ、改めて備蓄品等の再確認を行い、必要なものがあれば充実させる必要があると思いますが、区の認識をお伺いいたします。

次に、災害時の医療体制についてお聞きします。東京都の最新の首都直下地震の被害想定は、東京湾南部地震M7.3で、荒川区内の負傷者の数は2,300人、うち重傷者が416人となっています。トリアージを経て、6か所の救護所から区内5か所の災害拠点連携病院へ搬送、重病者については、令和あらかわ病院の災害拠点病院化はまだ時間がかかるので、それまでは近隣の文京区や足立区の災害拠点病院へ搬送されることになっています。

令和あらかわ病院が災害拠点病院になったとしても、重症患者が400名近くあり、受け入れが困難な場合、渋滞が起きやすい橋を越えて行くより、令和あらかわ病院と特別連携している日本医科大学付属病院に受け入れをより強化してもらえないかとの思いがあります。その場合には、災害時協定も事前に交わす必要もあるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

また、令和あらかわクリニックや宮前公園第3期整備で、野外病院を想定しているのは賢明だと高く評価しています。想定外の搬送者に備え、広域の支援を得るためには、尾久の原運動場のヘリポート予定地や防災船付き場の活用を想定し、動線や手段等も確保しておくべきと考えます。こちらについては後程関連でお聞きします。

最後に、これからのまちのデザインとして、ソフトとハード4点についてお伺いします。

まず、俳句のまちづくりについてお伺いいたします。荒川区が「俳句のまち宣言」をしてから来年の3月で10周年を迎えます。フランスの元文化大臣アンドレ・マルローの言葉によれば、「俳句は永遠を瞬間に閉じ込める文学」とのこと、日本文化を源としながら世界にも開かれたものとして発展してきました。ユネスコの世界無形文化遺産登録も目指して活動していると聞いております。荒川区でもこの10年、多くの事業が行われてきました。私も俳句を毎月うなりながら作っておりますが、苦心が結実した時には喜びに変わります。1月は能登の地震がありましたので、「初夢を見ぬまま能登は大地震」「能登の地に降る雪重し音もなし」「ほほえみぬ妻の遺影や春隣」と詠わせていただきました。俳句で心豊かに表現できる日常生活、100年後にも残したいデザインだと思います。予算の重点施策として「10周年記念事業」が行われるとありましたが、これまでの10年の振り返りと、どのように取組むのかお伺いします。

次に、多世代交流を進めるためのデザインについてお伺いします。高齢化や核家族化、コロナ禍の影響等、社会環境の変化により、近所づきあいや地域交流が以前より減る一方、孤立死や虐待、ひきこもり等、課題は多様化しています。これらを解決する方策の1つとして、子どもから高齢者まで誰もが集え、交流できるような居場所の設置を推進していくことが必要と感じており、わが党の令和6年度の予算要望でもお願いしているところであります。

お年寄りのサロン事業と子どもの居場所事業は別々に支援されていますが、これを融合する子どもから高齢者までの居場所には支援が余りありません。区民の活動でも、令和3年の環境区民大賞審査員特別賞を受賞した「ご近所菜園を楽しむ会」や令和4年の環境区民大賞を受賞した「下町荒川おひさま根っこワークプロジェクト」の活動は、野菜栽培を軸としながら、子どもから高齢者までの活動になっており、お年寄りは子ども達から元気を得、子ども達はお年寄りの知恵に接して学ぶという良い関係ができています。「下町荒川おひさま根っこワークプロジェクト」は、荒川区の大豆自給率100%を目指し、三河島枝豆や大豆を育てている団体で、2年目の昨年は区内46ヶ所で大豆を栽培し、5.6㎏の収穫を得て、今年も味噌造りをして、交流会を開きました。

また昨年、12月の財政援助団体調査特別委員会で視察した奈良市では、幼稚園の跡地を活用して、年齢を問わず利用できる居場所を展開していました。そこでは、地域の様々な住民や団体が支援の担い手となり、利用者と担い手がちょうどよい距離感で交わりながら、その人らしく過ごすことのできる居心地の良い居場所となっており、参考となる点が多くありました。

荒川区で先駆的に取組んでいる子どもの居場所づくり事業に加え、昨年からは、ひきこもりステーションや多世代食堂が始まる等、世代を超えて参加できる取組が増えている点は高く評価しています。これからのまちのデザインとして、多世代交流により多くの人に参加してもらい、進めることができないかと考えていますが、いかがでしょうか。

次に、あらかわ遊園についてお伺いします。あらかわ遊園100周年の節目に合わせて全面改装を行い、2年前にリニューアルオープンしました。この年はちょうど荒川区政施行90年にも当たりました。コロナ禍のオープンのため、初年は赤字でしたが、2023年度は黒字になる見込みのようです。

はじめに「来場者を増やすため」の提案をいたします。昨年は既存の遊具や動物だけでなく、動くティラノサウルスが来たり、ナイトズーとしてハリネズミやアリクイが来たり、アシカショーや忍者ショーがあったり、イルミネーションにパレードを組み合わせて開催したり、多くのイベントが開催されていたようです。

まずは、大人も楽しめるような工夫をお願いしたいと思います。例えば、昨年で2回目となったクリスマスマーケットでは、テント等ものぞいてみましたが、女のお子さん向けが多かったように思います。グルメはもちろん、大人にも魅力的なプレゼントやお土産、雑貨やクリスマスグッズの販売ができればと思います。交流都市のウィーンのドナウシュタット区と連携しても良いかもしれません。また、昨年のクリスマスイブは非常に寒かったのですが、食事する場所に屋外ヒーターのようなものも必要だと思いました。また、昨今のインバウンド増加で東京にも外国人が多く訪れていますが、昔のような爆買いから「コト消費」へと需要が変化しているそうです。お神輿担ぎやイチゴ狩り等の体験を求めているのです。昨年、荒川在住のドイツ人夫妻に誘われて、お祭りの山車のようなものを作って、地元を巡るワークショップに参加しました。40人程が参加していましたが、ドイツ人も日本人も楽しく過ごしていました。そういったものでも良いかもしれません。ぜひご検討下さい。

また、あらかわ遊園を一旦出たお客さんが、周辺の煉瓦塀やお店も楽しめるようにすべきだと思います。バラの市の「盛り上げ隊」のように、近隣の店舗で「あらかわ遊園応援隊」のようなものを募集して、パンフレットを作成できるのではないかと思います。運営スタッフ一丸となって試行錯誤し、最終的には、あらかわ遊園独自の世界観を作り上げ、来場者を増やしていただきたいと期待しています。

次に、D地区にできる新しい公園についてお聞きします。旧小台橋小学校の跡地の一部があらかわ遊園とは接続しない形で、自然あふれる公園として整備される予定です。天然木を使ったログハウス風の建物に、絵本の部屋を作ったり、ツリーハウス風遊具や多目的ひろば等を計画しています。そこは、ぜひ川崎市にある子ども夢パークのような泥んこ遊びもできる、自由にのびのびと遊べる場所にしてほしいと考えています。また、昔の空地のようにゼロから自分で創造して考えて遊べる場所でもあってほしいとも思います。絵本の部屋は、時々は感情別に絵本紹介したら良いのではと思います。「悲しい時に読む本」「もやもやした時に読む本」「元気のない時に読む本」等。今年も「柳田邦夫絵本大賞」の表彰式に行きました。絵本を読んで、このもやもやした感情に名前が付けられたら、同じような気持ちの人が世の中にいると知れたら、折れた心が癒されて立ち直れることもあると柳田先生の講演を聞いて確信しました。多様な居場所の1つとして、不登校の子や大人も来ても良いかもしれません。いかがでしょうか。

次に、B地区についてお聞きします。長年愛されてきた子どもプールが廃止になります。残念ではありますが、跡地は遊園の公園の一部として再整備される予定です。とにかく楽しいものにしてほしいと考えています。交通ルールを学ぶのに、自転車もですが、時間を区切ってゴーカートのようなものにも乗れるとか、また、電動キックボードやセグウェイ、電動車椅子の乗り方教室があっても良いかもしれません。園路は実際の道路として体験するために、ほんの一部ゆるい勾配を付けてはいかがかと思います。また、今の建造物の面積内で、子どもが裸足で歩き回れるお城風の遊具のような建物を建ててはいかがと思います。遊園のシンボルの1つになると思います。いかがでしょうか。

最後に隅田川の活用についてお聞きします。昨年の6月、東京都は「未来の東京に向けた水辺整備のあり方」の検討会の答申を公表しました。今後10年の展開として、「水辺とゆとりと潤いを活かした東京の顔づくり」の取り組みで、隅田川の上流域への展開が盛り込まれました。水辺の拠点として「千住・白鬚地区」「尾久・小台地区」が具体的に計画に明記されています。荒川区には荒川遊園、宮前公園、尾久の原公園、町屋公園、荒川自然公園、天王公園、汐入公園、瑞光橋公園と8つの大きな公園が川沿いに並んでおり、大きな魅力となっています。

今年度の「あらかわ景観塾」では、天王公園の拡大区域の水辺整備案が、学生さんと区民で3案出されており、見せてもらいましたが、どれも魅力的でありました。

すでにある施設としては、アリスの広場も他区にはない魅力です。もっと活用されるべきだと考えています。今年の荒川区報の1月1日号の新春特別インタビューで、女優の安藤玉恵さんが荒川区でやってみたいことに「あらかわ遊園のアリスの広場を使って、シェイクスピアとか。子どもはちょっと怖い物語が好きなので、夏なら近代能楽集をわかりやすくした舞台」と言っていたのをぜひ実現できると良いのではないかと思います。「隅田川」という能の演目もありますので、夜、薪能で上演できれば話題になるのではないかと思います。

かつてマリーナ計画もあった瑞光橋公園には、運河の入口のあった所が入江になっており、カヌーや手こぎボートで漕ぎ出しても安全な水辺としては、荒川区内では唯一無二の場所です。今のところ、安全に水辺に降りられる場所はありませんが、テラスの石積みのエリアの柵の一部を開閉型にして鍵で管理し、石積みの一部を広島や佐原にあるような階段護岸の様に整備すれば、普段は安全に、水辺を利用する際は便利に活用できるような場所になるのではないでしょうか。河川管理者である東京都建設局の計画内の場所ですから、極力協力をしてくれるものと思われますが、いかがでしょうか。

 最後に、災害時の物資輸送手段としての隅田川の防災船着場の活用についてお伺いいたします。都内の区部東部には地盤が軟弱で木造住宅の密集地域が存在するなど、首都直下地震等の発生時、液状化や火災延焼などにより甚大な被害が発生する恐れがあり、陸上経路による救出救助活動及び支援物資輸送が困難になることが想定されています。都内においては、災害拠点病院や備蓄倉庫に隣接している船着き場が災害時の人命救助や被災者支援等に活用されると聞いています。今回の能登半島地震においても、道路が分断され、陸路での支援物資搬送ができなかった状況があります。こうした状況を踏まえ、区内に3か所ある船着き揚を災害時に緊急輸送ルートとして有効に活用すべきと考えますが、区の認識を伺います。

以上、質問を終わります。理事者のみなさまの真摯なご答弁をお願い申し上げます。

(2024年2月20日・60分)